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オットの浮気をきっかけに夫婦関係の再構築を目指す。不倫、セックスレス、慰謝料請求、逆ＤＶ、訴訟…、波乱の二年間を振り返ります。

私も行きたいと言っていたお店に、実は浮気相手を連れて行っていた。

「オットがまだ浮気相手とつながっているかもしれない」という

疑いも加わって、その夜、私の混乱はピークに達しました。

私「家族を連れていくことを惜しんだお店に、浮気相手を連れて行ったの？」

オット「惜しんだわけじゃないよ。じゃ、行こうよ、またみんなで。」

～ここからは三カ月さかのぼってこの年の春の話↓～

もともとその夏には、子ども二人の歯の矯正を予定していて、１６０万円の出費をめぐって、春頃からたびたび夫婦で言い合いをしていました。

それまで子どもの歯列矯正には特別積極的だったオットが、いざ治療を前にした春ごろから、突然否定的になっていました。

「別に歯並びくらい気にしなくていいんじゃないの？」

「本人たちのストレスにもなるし。」

「車も買い替えたばかりだから、少し待ってもいいんじゃないの？」

せっかく病院も決めて、一回目の診察を終えたばかりのタイミングでしぶりだしたオットに私もいら立ちました。激しく言い合ったあとに、オットが吐き捨てるように言いました。

「そんなにお金がないなら、ネコを飼うのをやめろよ。保健所に連れて行って処分してもらえよ。」

私が独身の時から飼っていたネコでした。１６歳をすぎて引っ越しが身体に負担になり目に見えて弱っていた時です。

オットは、一緒に暮らし始めた時にはネコを飼うことに戸惑っていたのですが、すぐに愛情を感じるようになり、文字通り「ねこっ可愛がり」で、それは大切にしてきたネコでした。

保健所に連れて行って処分をしてもらえ

言い終わると同時に、私の平手打ちがとびました。

その日はひと言も話さず、そのまま寝に行き、翌朝オットから謝罪のメールがきました。

ネコは、オットにとっても大事な存在でした。お金の話は、オットのプライドにもかかわるからもっと慎重にすればよかった、私も反省をして、予定していた子どもたちの歯列矯正はとりあえずやめました。

～ここまでがその年の春の話↑～

矯正をあきらめて３か月後、商店街の七夕に息子の短冊を見つけました。

「はならびがきれいになりますように。」

息子は小学校に上がり、永久歯に生え変わる頃から自分の歯並びにコンプレックスを持っていて、何かにつけて歯並びの話をしていました。

矯正をやめろ、ネコを処分しろと言ったその時期は、オットは浮気相手の妊娠疑惑で混乱している頃でした。そんなこと、その時の私は知る由もないのですが、浮気相手をその店に食事に連れて行ったのも、その頃でした。

浮気相手を、私も行きたがっていたお店に連れ行ったこと。

嫉妬だけが原因なら、あとで埋め合わせのしようがあったかもしれませんが、

その時期に、家庭内であったことに思いが巡った瞬間に、

私のなかで何かが切れました。

お金がないなら、ネコを保健所で処分しろとのたまったオットは

愛人を高価な食事について行っていた。

「子ども達の矯正代すらしぶりだしたのも、愛人と楽しむためだったの？

ネコを処分しろって言って愛人と豪華な食事に行ってたの？

この一年、何度も何度も家族の貯蓄から勝手にお金をおろして

愛人の気をひく食事やプレゼントにつかっていたの？？」

怒りだした私にオットは

「だから、おごったわけじゃないって言ってるだろ。

疑うなら直接本人に聞いてみろよ。」

と、オットが自分のスマホと手にとりました。

問題はお金のことだけで、おごったかどうかだけが

重要なのだとオットは思っています。

私はすぐにオットの手からスマホを取り上げると、

自分のスマホをオットにわたして言いました。

「そうやね。直接本人に聞かせてもうわ。

私のスマホからかけてくれる？」