豪華販売店ショップ
目の前で折り重なるよう倒れこんだ3人に、呆れたように大きくため息をついた翔君が
「おまえたち・・・いったいここでなにをしてるんだ?」
あんまり聞いたことがないような鋭い声をあげる。
翔君の声にびくっとなった3人がバツが悪そうにおずおずと顔をあげた。
「え・・・っと・・・あの・・・」
しどろもどろ、言い訳を探す雅紀君。
「花火を・・・見に来たんです・・・ねえ・・・?」
いつもと違って歯切れの悪い和也君に
「そうそう・・・花火・・・3人で・・・ね?」
潤君が苦笑いを浮かべてこくこくと頷く。
「3人で・・・花火・・・?」
訝しげに低い声でつぶやいた翔君が、嘘をつくな・・・とばかりに眉をぐっと寄せると、3人はすっと首を竦める。
・・・っていうか・・・3人ともいつからそこに?
ふいにぱっと目があった潤君が真っ赤な顔で目をそらす。
もしかして・・・。
いや・・・もしかしてじゃなくて、絶対見られてたっ。
さっきの翔君との・・・。
恥ずかしすぎて、一瞬気が遠くなる。
だからこんなところでって・・・。
翔君を軽く睨むと、翔君は苦笑いを浮かべて小さく肩をすくめた。
「「「あの・・・智さん・・・」」」」
顔を見合わせあっていた3人が、意を決したように俺に向かって一歩踏み出すから
「え?あ・・・はい・・・?」
勢いに押されて思わず半歩後ろに下がる。
「あの・・・翔兄は・・・絶対に智さんのことを大切にすると思うから・・・。それは俺たちが保証するから・・・」
「それに・・・智さんがいてくれないと翔兄は一生ひとりのさみしい人生になってしまいます」
「とにかく・・・俺たちは翔兄と智さん、ふたりに幸せになってほしいって思ってるから・・・」
3人はまた顔を見合わせると
「「「だから・・・翔兄のこと・・・よろしくお願いします」」」
俺に向かって深々と頭を下げる。
「ええ・・・っと・・・あの・・・」
途惑いつつ翔君をへと目をやると、翔君は頭を下げたままの3人に目をやって、やれやれとばかりに肩を竦める。
それからおもむろに俺へと向き直ると、場を仕切り直すようにこほんと小さく咳払いして・・・。
「なんだか変な邪魔がはいったけど・・・。改めて・・・智君・・・俺と結婚してください」
「あの・・・」
今度こそ返事に困って俯く。
翔君の家族に認めてもらって・・・翔君とつきあうことを決めて・・・。
一度は覚悟を決めたつもりだったけど・・・。
でも翔君は・・・本来は俺とは生きる世界が違う人だから。
いつもさりげなく俺に合わせてくれているから、そんなに感じたことはなかったけど・・・。
でも・・・翔君は、こんな豪華客船を躊躇うことなくさっと予約できる人。
俺に用意してくれていたこの服も、カジュアルだけど一目で上質なものだってわかる。
一部上場企業の御曹司・・・やがてそのすべてを継ぐ立場の人。
そんな人の隣に・・・俺みたいなのがいていいわけがなくて・・・。
俺の存在は・・・翔君の未来にとってマイナスにしかならない。
俺のせいで本当なら手にできるものをいろいろと失うかもしれないのに・・・。
それがわかっていて・・・結婚・・・なんて・・・。
自分の気持ちだけで軽々しく返事できるわけがなくて・・・。
もし俺が女なら・・・玉の輿だ・・・って喜べるのかもしれないけど・・・。
残念ながら・・・俺は男だから・・・。
黙ったままの俺に、翔君は少し困ったように眉を下げる。
「あんまり難しく考えないで・・・?ずっといっしょにいたい・・・その想いをちゃんと形にしたいだけだから・・・」
翔君が繋いだ手にそっと力をこめる。
ずっといっしょにいたい。
この手を離したくない。
俺だってそう思ってる。
思ってるけど・・・。
でも・・・。
「不安はあるだろうけど・・・なにがあっても、俺が智君のことを守るから・・・だから・・・」
繋いだ手を引き寄せられて・・・翔君の腕の中に抱き込まれる。
「智君・・・結婚しよう・・・?」
キラキラした瞳が俺を覗き込む。
翔君はずるい。
翔君にそんなふうにプロポーズされて・・・断れる人なんているはずがない。
いいの・・・?
本当に・・・俺でいい・・・?
「もしなにか困ったことがあったら俺たちも力になるから・・・」
「断じて厄介者を智さんに押し付けようとか、厄介払いをしようと思ってるわけじゃなくて・・・翔兄には智さんが必要なんです」
「翔兄、智さん、ふたりでいっしょに幸せになって・・・?」
雅紀君、和也君、潤君の言葉が、躊躇う俺の背中を押す。
3人が固唾をのんで見守る中・・・。
躊躇いながらも翔君の腕の中で小さく頷くと・・・。
翔君は心底ほっとしたように微笑む。
次の瞬間・・・一際大きな花火が夜空に咲いて・・・
周りで感嘆の声があがった。
翔君の腕の中で・・・翔君といっしょに夜空を見あげる。
まるで俺たちを祝福するように・・・光のシャワーが夜空に降り注いだ。
<終>
「おまえたち・・・いったいここでなにをしてるんだ?」
あんまり聞いたことがないような鋭い声をあげる。
翔君の声にびくっとなった3人がバツが悪そうにおずおずと顔をあげた。
「え・・・っと・・・あの・・・」
しどろもどろ、言い訳を探す雅紀君。
「花火を・・・見に来たんです・・・ねえ・・・?」
いつもと違って歯切れの悪い和也君に
「そうそう・・・花火・・・3人で・・・ね?」
潤君が苦笑いを浮かべてこくこくと頷く。
「3人で・・・花火・・・?」
訝しげに低い声でつぶやいた翔君が、嘘をつくな・・・とばかりに眉をぐっと寄せると、3人はすっと首を竦める。
・・・っていうか・・・3人ともいつからそこに?
ふいにぱっと目があった潤君が真っ赤な顔で目をそらす。
もしかして・・・。
いや・・・もしかしてじゃなくて、絶対見られてたっ。
さっきの翔君との・・・。
恥ずかしすぎて、一瞬気が遠くなる。
だからこんなところでって・・・。
翔君を軽く睨むと、翔君は苦笑いを浮かべて小さく肩をすくめた。
「「「あの・・・智さん・・・」」」」
顔を見合わせあっていた3人が、意を決したように俺に向かって一歩踏み出すから
「え?あ・・・はい・・・?」
勢いに押されて思わず半歩後ろに下がる。
「あの・・・翔兄は・・・絶対に智さんのことを大切にすると思うから・・・。それは俺たちが保証するから・・・」
「それに・・・智さんがいてくれないと翔兄は一生ひとりのさみしい人生になってしまいます」
「とにかく・・・俺たちは翔兄と智さん、ふたりに幸せになってほしいって思ってるから・・・」
3人はまた顔を見合わせると
「「「だから・・・翔兄のこと・・・よろしくお願いします」」」
俺に向かって深々と頭を下げる。
「ええ・・・っと・・・あの・・・」
途惑いつつ翔君をへと目をやると、翔君は頭を下げたままの3人に目をやって、やれやれとばかりに肩を竦める。
それからおもむろに俺へと向き直ると、場を仕切り直すようにこほんと小さく咳払いして・・・。
「なんだか変な邪魔がはいったけど・・・。改めて・・・智君・・・俺と結婚してください」
「あの・・・」
今度こそ返事に困って俯く。
翔君の家族に認めてもらって・・・翔君とつきあうことを決めて・・・。
一度は覚悟を決めたつもりだったけど・・・。
でも翔君は・・・本来は俺とは生きる世界が違う人だから。
いつもさりげなく俺に合わせてくれているから、そんなに感じたことはなかったけど・・・。
でも・・・翔君は、こんな豪華客船を躊躇うことなくさっと予約できる人。
俺に用意してくれていたこの服も、カジュアルだけど一目で上質なものだってわかる。
一部上場企業の御曹司・・・やがてそのすべてを継ぐ立場の人。
そんな人の隣に・・・俺みたいなのがいていいわけがなくて・・・。
俺の存在は・・・翔君の未来にとってマイナスにしかならない。
俺のせいで本当なら手にできるものをいろいろと失うかもしれないのに・・・。
それがわかっていて・・・結婚・・・なんて・・・。
自分の気持ちだけで軽々しく返事できるわけがなくて・・・。
もし俺が女なら・・・玉の輿だ・・・って喜べるのかもしれないけど・・・。
残念ながら・・・俺は男だから・・・。
黙ったままの俺に、翔君は少し困ったように眉を下げる。
「あんまり難しく考えないで・・・?ずっといっしょにいたい・・・その想いをちゃんと形にしたいだけだから・・・」
翔君が繋いだ手にそっと力をこめる。
ずっといっしょにいたい。
この手を離したくない。
俺だってそう思ってる。
思ってるけど・・・。
でも・・・。
「不安はあるだろうけど・・・なにがあっても、俺が智君のことを守るから・・・だから・・・」
繋いだ手を引き寄せられて・・・翔君の腕の中に抱き込まれる。
「智君・・・結婚しよう・・・?」
キラキラした瞳が俺を覗き込む。
翔君はずるい。
翔君にそんなふうにプロポーズされて・・・断れる人なんているはずがない。
いいの・・・?
本当に・・・俺でいい・・・?
「もしなにか困ったことがあったら俺たちも力になるから・・・」
「断じて厄介者を智さんに押し付けようとか、厄介払いをしようと思ってるわけじゃなくて・・・翔兄には智さんが必要なんです」
「翔兄、智さん、ふたりでいっしょに幸せになって・・・?」
雅紀君、和也君、潤君の言葉が、躊躇う俺の背中を押す。
3人が固唾をのんで見守る中・・・。
躊躇いながらも翔君の腕の中で小さく頷くと・・・。
翔君は心底ほっとしたように微笑む。
次の瞬間・・・一際大きな花火が夜空に咲いて・・・
周りで感嘆の声があがった。
翔君の腕の中で・・・翔君といっしょに夜空を見あげる。
まるで俺たちを祝福するように・・・光のシャワーが夜空に降り注いだ。
<終>
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
山の日の企画でのお話、やっと終わりました。
本当は11日に終わらせる予定だったんですが・・・
このお話は、今連載中のONLY LOVE よりも少し未来のお話になります。
ここにいたるまでのお話も、続きを書いていきますね(^^)
やまの日の企画、やまの日祭りでぃ て
わたしのブログでもたくさんの方に叫んでいただいて
本当にありがとうございました。
あと1話・・・この続きを限定で書きたい、と思っていますが・・・
書けるかな・・・
こうやって毎回自分の首をしめておりますが・・・(^^;)
がんばります。
定番豪華から話題 の商品まで。限定キャンペーン実施中
こんばんは。サロンドエリーです
今夜も、作品のご紹介をさせてください。
おもてなしカトラリー10本セット
幼馴染みのAちゃんの作品です。
パステルダリアの転写紙をシート買いしてくれているAちゃん
シリーズで色々と作ってくれています
スクエアプレート5枚セットに合わせるキラキラカトラリー10本セットです
「ケーキが豪華になる」
と言ってくれたAちゃん
器やカトラリーの力って本当にすごいですよね。
そんな気持ちを共有できてとても嬉しくなりました
サロンドエリーに通って下さっている生徒様は、セットものを作られる方がとっても多いのです
どなたも、とっても綺麗好きで、掃除好きな方ばかり
食器もきちっと5枚、もしくは6枚揃えて作るそんなところにきちんとさを感じます見習いたい!
私も、気持ちの上では、
こちらのカトラリーはもちろん、
お気に入りの形のお茶碗、
お気に入りのプレート、
大皿、
と、いろいろと作りたいもののイメージだけは膨らませて食器も決めているのですが、今の自宅が西宮で、サロンが大阪、そして毎回の弾丸レッスンツアーにより、全く自分の作品作りに手が回りません
リボン類は持ち帰れるので、夜な夜な作っているのですが
今夜はブリアンリボンをバレッタに加工しました
来年春には、大阪にお引っ越しが出来そうなので、そうなれば、たくさん作品を作ってお世話になった皆様を招いて手作りの食器とお料理でおもてなしをするのが目標です
と言っても、たいしたものは作れませんが
ヤバい。肝心なところが。w
いつかおもてなしお料理を学びに行きたいです。
毎晩、こうしてブログを書いたりリボンを作ったりすることが、大切な自分時間です。
今月のティータイムは何にしようかな?
久々に、あったかい紅茶の気分です。
(こんなに暑いのに!w)
ケーキとお菓子とサンドイッチ
がサロンドエリーの鉄板ティータイム。
いろいろと考えるのですが、どうもやはりそれに落ち着いてしまいます
ティータイム用に、大皿を作ろうと思っていますが、今月は間に合わないかもしれません
スクエアプレートをのせられるスタンドも購入したいと思っていますせっかく体験レッスンで作るスクエアプレートなので、更にランクアップさせたいですもんねご紹介したいと思い、ゴールドで探しているのですが、なかなかたどり着けず。もう少しネットサーフィンします
今月のレッスンももうすぐ!
皆様とお会いできるのを楽しみにしております